公益財団法人日本海事広報協会が『海運と船と港の役割 児童用テキスト豊橋版』を作成したと先日、衆議院議員会館の部屋に届けてくださいました。
三河港の課題の一つに市民が楽しめる港になっていないという問題があります。豊橋駅といった中心部から遠い、子供たちが遊べるレジャー施設がないというのが主な原因です。私が豊橋市議会議員時代に三河港にカモメリアという施設を建設して、三河港を一望できる展望台が完成しました。衆議院議員就任以降は役所の方々と一緒にカモメリアの展望台から三河港を眺め、将来の発展に向けて何度も議論してきました。しかし、一方で家族連れや子供たちの見学は、港フェスティバルなどのイベントの際に限られているのが現状です。子供たちに三河港、船、物流を学んでもらうことが港に親しんでもらう第一歩です。そのテキストを、公益財団法人日本海事広報協会が豊橋市内の社会科教諭の皆さん、国土交通省、豊橋市教育委員会、各種団体、企業の協力を得て作成してくれたのです。
私の長男が昨年小学校5年生の際には、社会の授業で日本の地理、産業を学んでおり、その中には港湾、物流、船に関する記述もありましたので小学校5年生にはうってつけの教材になります。特に「三河港を探検しよう」の項目を立てていただき、三河港が世界的な自動車貿易港であること、貿易額では全国で第7位の港であること、など先人たちの努力で世界に誇る港となったことが記述されています。もちろん、我が国の発展なためには海運、港湾、船員、造船、港湾運送といった海にかかわる仕事が大切であることも記述されており、次の世代がこのような仕事に関心を持ってくれることに大いに期待します。
また、この教材で学んだ後には、ぜひ三河港、造船所、更には自動車の船からの積み下ろし現場などを見学してより深く勉強していただきたいと思います。日本海事広報協会、関係団体、企業も協力してくれるとのことですので、是非それぞれの小学校において地元の教材を使って子供たちの学習をより深いものにしていただきたいものです。
(公)日本海事広報協会「海運と船と港の役割」ページへのリンクは
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